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The Drop

以前どこかのサイトでMichael Connellyの作品は翻訳権料が高すぎて、邦訳版が出せない、云々という記事を読んだことがあった。このThe Dropは邦訳がない・・・ どこからなくなっているのか把握していないけれど、なんとも残念な話しだ。気づけばこれは2011年作。最新版キャッチアップはもう目の前に迫っているぞ!
The Drop (A Harry Bosch Novel)The Drop (A Harry Bosch Novel)
(2012/05/01)
Michael Connelly

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転属が変わるものだから、よくわからなくなっていたが、BoschはOpen Unsolved Unitに所属して、新たな若い相棒と仕事をしていた。そして3年後には晴れて定年退職を迎えるというところまで、歳を重ねていた。

今回、何と!すっかりご無沙汰をしていた ”あの” 宿敵Irvin Irvingが再び登場。 LAの city councilman、つまりロス市の市議会議員になっているIrvingは息子の謎の死(自殺か事故か他殺か?)の事件担当にBoschを指名してくる。既に1989年の殺人事件を抱えているBoschは、こうして2つの事件を抱えて今回は走る。Irvin Irvingは嫌いではない。イイ悪役なんだなあ。それだけで心躍ってしまう。Irvin IrvingだってBoschは好きじゃないくせに、事件を名指しで担当させるあたり、嫌な奴だが、Boschを認めてもいるし、頭もいいわけだ。

リタイア目前という状況が逆にBoschの血をさらに煮えたぎらせ、今回の彼はとても引退目前の刑事とは思えないほどのヒートアップぶり。娘と暮らし始めたというのに、一緒に過ごす時間を作るのも難しい。しかも、抱えているもう一つの事件は、なんとも残虐非道な殺人事件を繰り返す輩で、こんな輩にBoschはまたもやアドレナリンを大放出させて挑むのである。そして新たにパートナーとなった若造と、定年近い熱血刑事とは、馬が合わない。そして彼のの裏切り(密告?)という内部事情も発覚する。

う~~ん、だが、すっかりBoschを知り尽くしている気になっている私にとって、今回はテンコ盛りの割には、感動が薄かったような・・・ 復活Irvin Irving篇のわりには、彼の登場は少なく、期待していた嫌味たっぷりな物言いがもうちょっと聞きたかった。Irvin Irvingの家庭裏事情がわかったのは、ちょっと面白かったが、事件としては、Open Unsolved Unit が担当する過去の残虐非道殺人事件の方が、それらしいのである。

それはさておき、Boschの愛娘はどうも刑事になりたいらしい。血とは怖いものだ。そして自分にとってそれが天命であるかのように、仕事中毒のHarryパパは、そんな娘がかえってかわいいらしく、事件のあーだこーだも家で娘と語るのである。宿題をしている娘と仕事をしているパパは、結局一緒に仕事の話しをし始めるような親子関係。辛いこと哀しいことも多いのだから、愛娘が刑事になるなんて大反対するタイプなのかと思いきや、刑事の予備トレーニングをしそうな勢いのパパである。そうくるか、ってことは、このシリーズを今後も続けるなら、引退パパと現役刑事の娘というコンビで事件解決というシナリオを、Michael Connellyは練っているんだろうか?見たいような見たくないような、複雑な心境だ。
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