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歌うダイアモンド

Twitterを見ていたら、待ち焦がれていた復刊で、しかもしきりに褒めている。そこまでいうなら、不慣れなアメリカのミステリ作家に手をだしてみるか・・・ 
歌うダイアモンド (マクロイ傑作選) (創元推理文庫)歌うダイアモンド (マクロイ傑作選) (創元推理文庫)
(2015/02/27)
ヘレン・マクロイ

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東洋趣味(シノワズリ) Chinoiserie
Q通り十番地 Number Ten Q Street
八月の黄昏に Silence Burning
カーテンの向こう側 The Other Side of the Curtain
ところかわれば Surprise, Surprise!
鏡もて見るごとく Through a Glass, Darkly
歌うダイアモンド The Singing Diamond
風のない場所 Windless
人生はいつも残酷 Better Off Dead

ヘレン・マクロイ(Helen Worrell Clarkson McCloy、1904年6月6日 - 1994年12月1日)とWikiにはある。フランス留学経験を持つ彼女が活躍したのは、世界大戦を挟んだ時期。そうそう、この方はHelenというからには、女性なのだけれど、それが意外な驚き。どうも作品を読んでいる限りでは、男っぽいんだな。ミステリあり、SFありの短篇集だが、アメリカ人で女性という雰囲気はまるでなかった。何よりも印象に残るのは、その独特の不安感。時にユーモアもまじえてはいるが、総じて不穏で不安で退廃的で美しい。それはヨーロッパの世紀末的な不穏感とは違うし、悲観的で救いのない哀しさというのでもない。作家のキャラクターに依存しているというより、プロフェッショナルな作風なのだと思う。

本書のタイトルにもなっている 「歌うダイヤモンド」 はちょっと好みではなかったが (探偵に理路整然とからくりを解かれるより、SFならSFのままで謎で終わった方がよかったような・・・) 清朝末の北京を舞台にした退廃的雰囲気漂う 「東洋趣味(シノワズリ)」 や、終末戦争後の世界を描いた 「風のない場所」、可笑しいのだけれど決してゲラゲラとは笑えない「Q通り十番地」や「ところかわれば」 あたりがお気に入り。

なかなかの拾物でいい短篇集。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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