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散文売りの少女

読んじゃうと勿体無いから我慢していたんだけど、やっぱり読んでしまった。読み出すと止められない。あ~~面白かった。これはマロセーヌ・シリーズの第3巻。第1巻と2巻の記事はこちら。第4巻で最後だから、それはまだとっておく。ユーモアミステリーって呼ばれていたりするけれど、2作目までは本国フランスのミステリ系の出版社から出てたのが、この3作目から文学系の出版社に移ったのだそう。そう、ちょっとエンタテイメント入っているけど、これブンガクです!笑って、泣かされて、最後は気持ちよく完了。
散文売りの少女散文売りの少女
(2002/02)
ダニエル ペナック

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主人公バンジャマン・マロセーヌを取り巻く人々、兄弟姉妹たち、ご近所さんたち、刑事に医者に、バンジャマンの恋人に、雇い主の出版社の面々、相変わらずのレギュラー陣の強烈なパワーは前作を大幅に凌いで、ここまでやるか?!って感じ。ドタバタギャグとはちょっと違うユーモア、これはアメリカじゃないね(って、フランスらしさがわかっている訳じゃないけど)。ひねりがあっちにもこっちにもあって、陰惨な殺人事件を巡る話しながら、どんな苦難がめぐってきても、我が道を突き進む変わり者たち、なのに家族一団愛情だけは一杯あって、それらの力で大団円を迎えてしまう。最後はハッピーエンドなのに、嫌味の欠片もないのは、どうしてだろう?

あそこは、ここは、と織り込まれている細かい話しをしたら、そりゃあ面白いけど、書いているとキリがない。なのでこれだけ、唐突だけど書いておく。
彼らの存在は、世界を説明しているのだ。・・・・総督と山羊は、それぞれの時代に息づく良心だったのだと。・・・・「人類が隣人の幸福だけを心がけるようになればいい、わたしはそう夢見ているんだよ」と総督は言っていた。バンジャマンはその夢だった。
寝かせてある第4巻は、今回誕生した妹クララの息子、セ・タン・ナンジュ(C'est un ange /ヒトの名前で「天使だね」ってあり?)が活躍するんだろうなあ、ふふふ、楽しみ。

Daniel Pennacは作家にして教師、これは大人向けだけど児童書も書いている。読書を重苦しい責務から開放し、読む人ひとりひとりが純粋に楽しむことを説いたエッセイもあるらしい。本が好きで好きで仕方ないヒトみたい。で、そのエッセイ(英語版)をAmazonでポチってしまいました。
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コメント

[C19] 買う!

相変わらずうまい紹介です。

買います!
  • 2011-05-16 14:50
  • さかい@tadoku.org
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[C20] やった。

とにかく面白くて、泣けて、でも後味が爽やかです。シリーズものなので、第1巻から読むことをオススメします。読み終えたら、感想投稿してくださいね。語りたくなるはずなので・・・
  • 2011-05-16 23:20
  • Green
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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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