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The Dance of the Seagull

Amazon Japanでは、私の持っているVersionの画像が出なかったのでUS版で。これはシリーズ15冊目。オリジナルは現在23冊目まで出ている模様。英語翻訳版は、18冊目まで。
0143122614The Dance of the Seagull (Inspector Montalbano)
Andrea Camilleri Stephen Sartarelli
Penguin Books 2013-02-26

by G-Tools

TV版があることは前々から知っていた。そしてそれがイギリスBBCでも放映されていることも知っていた。で、今日知ったのは、日本でも放映されていた、但し有料ミステリー専門チャンネルにて。テレビっ子でもないのに、Montalbanoだけのために、金は出せん・・・ので、その内YouTubeで英語版でも探してみよう。

毎度お決まり、Mantalbanoの目覚めのシーンより物語は開始。歳相応に早起きな彼が海に面した自宅のベランダで目撃したのは、空から落下し、奇妙なダンスの果てに命尽きたカモメ。これが「The Dance of the Seagull」ね。Montalbanoは恋人のLiviaとバケーションに行くことになっていて、その前に署に寄って事務仕事をやっつけることにした。そこで発覚したのが、彼の右腕ともいうべき部下のFazioがいない・・・ 前夜、奥さんに嘘をつき、秘密裏に何か捜査をしていたらしい。訪れたはずのドックの倉庫へ直行するMontalbano。不法取引と殺人とマフィアが絡むキナ臭い事件の匂いがする。必死でFazioを探すMontanbano。枯れた井戸が並ぶ荒野で、死体とそして、精神錯乱/記憶喪失状態になっていたFazioをようやく発見。そして事件はやはりマフィアが絡む冷酷で残忍な殺人事件へと展開していく。

シリーズの中でもこれは3本の指に入れようかと云うくらい面白かった。ハラハラ感、スピード、そして眠ることも食べることもせず、必死でFazioを探すMontalbanoには、泣けそうになった。が、お前、Liviaとのバケーションを忘れちゃいないか?が、そこはMontalbanoの恋人である。署でFazio失踪を知ったLiviaは、Montalbanoがどんな気持ちでいるのかを即座に察し、今回のバケーションはそっとあきらめる。彼女の置手紙もまた泣ける。Fazioは結局昔の友人を助けるためにこっそり一人で捜査に向かったのだが、その友人がマフィアにいぶり殺されるシーンは、直視しがたい(本だけど)ような残酷な殺害の仕方だった。ダンサーを夢見ていたその友人は事故で足が不自由になる。その足元を狙いピストルを発砲し、そら、踊れよ、踊れ、と苛め抜き、不自由な体で必死に弾を避けるその姿こそが、The Dance of Seagullだった。そしてその友人は残虐に殺害される。

大ベテラン刑事、百戦錬磨のツワモノだとばかり思っていたMontalbanoがいまだ、残虐な死体をまともに直視できないということを今回初めて知った。その人間としての”まともさ”には、感動するような悲しいような。今回はとにかく何だかとっても悲しかったのだな。イチャモンを云うつもりはないんだが、日本で有料放送ながら見られるようになったTVシリーズ。番組の日本語のタイトルは『モンタルバーノ~シチリアの人情刑事~』。このまともさは、間違いなく人情以外の何ものでもないんだが、人情刑事と云われちゃうと、『はぐれ刑事純情派』の(断じて見たことはない!!)の藤田まことが浮かんで、うぅぅぅ~~~~となってしまう。
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