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窓額縁の景色

ソファに寝そべりながら窓を眼をやると、月が真正面にいた。中秋の名月が浮かんでる。
何故だかいままで南西・南南西と西向き部屋ばかりにあたっていたが、ここは東南。初めての日の昇る側にあたった。

敢えて、部屋の電気を消して寝そべったまま写真をとってみた。暗くて何だかわからない。fullmoon1 fullmoon2  明るくして窓額縁に月をセットするとこうなる。周囲の輝きが消されてしまうので、月が小さく見えてるが、肉眼で見える月は左側。

東南向きの部屋は、当たり前だけど朝日が差し込む部屋だ。ここに越してから、早出勤/早帰宅をするようになったので、起床は5:30頃。窓の左手から丁度日の出が拝めるのだな。真夏はすかさずカーテンを引いて日よけをしたが、涼しくなったこの頃は、さっとカーテンを開ける。この家は、坂道を登りきったドン詰まりにあり、道路に面していない。だから、住人の車と宅配便のトラックが時たま入ってくるだけで、そもそも車の音がほとんどしない。前住居の4車線道路とは雲泥の差だ。夜はそれでも虫の声が聞こえ、夏には蝉がうるさいほど鳴いていたが、先日の5連休の午前中に、ぼおっとベランダに腰掛けていたら、あまりの静かさに驚いた。音がない。風もない日だったから、風の音もしない。音がないというのは、耳栓をして音をシャットアウトするのとは違う。日差しの暖かさも、抜けるような空の青も、私の五感はすべてが正常のはずなのに、音だけがないという感覚は不思議なものだ。この不思議さは、写真では伝わらないし、ましては私の文章力ではとても表現できない。まるで世界から孤立したようなのだが、決して寂しい感じではなく、むしろ穏やか。以前に一度この音のない世界を味わったことがあった。数年前、電車内で寝過ごして小田原駅を過ぎ、次の次、根府川駅に降り立った時だった。根府川駅は無人駅で確か今でも自動改札ではなかったと思う。後ろはみかん山でホームのすぐ前は海。断崖絶壁のような場所にある駅。ここで上り電車を待っているお昼時に、その音のない、世界から幸せに孤立したような(?)感覚があった。

東南の裏は北西だが、もうひとつの部屋は昼でも陽がささない方角になる(だから、昼でも電気をつけないと暗い)。本を置くにはピッタリの場所だ。でも薄暗いジメッとした部屋ではなく、それどころか、今回この部屋に決めた一番の理由がこの窓から見える景色だった。竹林、というのはおこがましいが、竹・その他からなる雑木林。夏は蝉の生息域になっていて朝はそれこそ騒がしい(慣れぬうちはそれで眼が覚める)。窓額縁の景色が気に入っていて、それを隠すのもどうかと悩みながら、未だにカーテンをつけていない。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

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