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The Black Box

Michael Connellyは、読んだ後人に回している、正確には差し上げている。ウチの会社のITコンサル、カナダ人が時々、”またBoschを頼むよ”とメールが入るので、2-3冊づつちゃんと出版順に差し上げている。そんな催促が来ると、追いつかれないように、私も次の1冊を手に取る。シリーズ何作目なのか、よくわからなくなってきたが、オリジナルは2012年発売。最新版にはもう追いついたも同然じゃん。。。
0446556726The Black Box (Harry Bosch)
Michael Connelly
Grand Central Publishing 2013-10-15

by G-Tools

Boschは、 いまだOpen Unsolved Unitに所属し、今回は20年前、1992年ロス暴動の際に死亡した、デンマークの女性フォトジャーナリストの事件を追う。暴動鎮圧に駆り出されていたBoschは、このなくなったジャーナリストを当時発見していたが、混乱の中この事件は、暴動鎮圧特別部隊(?)に託され、そのままお蔵入りになりかけていた。 そのとき回収した弾丸がその後の事件の弾丸と一致したことから、この1992年の事件が行きずりの不幸な事故ではなく、殺人事件として再捜査となる。使用された拳銃は製造番号?ロット番号?が削り取られていたが、これをほぼ復活させるというスゴ技師が登場し(技術的側面は理解できなかったが)、そこから拳銃がどこで製造されどう渡り歩いたかは膨大なDBで調べることができるらしい。こういうところは面白い。そしてたどり着いたのが、なんと湾岸戦争時のアメリカ軍。さてそこから何人かの退役軍人たちが浮上し、そしてそのフォトジャーナリストも当時、同じ船に乗船していたことがわかり、線が繋がった。

今回登場するBoschの上司、O'Tooleは、意地悪度具合が子供っぽくて、Irvingみたいな凄みがあまりないなあ、と私は思うのだが、悪役が魅力的じゃないと盛り上がりに欠けちゃうのよね・・・ そんな意地悪上司は当然Boschお得意の単独行動は許しがたい行為で、ネチネチと部屋に呼び出しては嫌みを云う。the Deferred Retirement Option Plan - "The DROP".なる仕組みで、現役復帰したBoschだが、日本的にいうとこれって定年退職者が嘱託社員になるみたいなものなのか、ヤバい態度をとると速攻、退職に追い込まれるらしい。上司に何を云われようが適当に受け流して、ひたすら捜査に没頭するBoschにとって、仕事をさせてもらえないということは致命的。ヤツの弱みはそこであった。。。。

弱みその2。娘のMaddie。Maddieは16歳になったが、その知性と度胸と才覚は父親+母親の血を足して2で割らず、足し算のみというくらい途轍もない娘になっている。将来は父と同じ道を歩むと決意している16歳の娘は、お父さんが思う以上に大人なんだろうが、お父さんは相変わらずお父さんだ。Boschの誕生日には、お父さんの大好きなArt Pepperのアルバムを調達し、バースデーディナーとケーキを作ったのに、過剰な親心からBoschがMaddieのバックパックをこっそり捜索しているところを見つかり、折角のbirthday partyが台無しとなった。

と、いつもながらの布陣でそつなくまとめ、小さな弾丸からロス暴動、さらには湾岸戦争まで発展させるあたりは、さすが職業作家Connelly。うん、でもなあ、今回はどんでん返しがなかったんだよね。20年を経て解決した事件の遺族、フォトジャーナリストの弟の言葉に最後はじ~~~んとなるものの、今回はちょっとばかしユルめにまとまった感あり。。。
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