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12人の蒐集家/ティーショップ

東欧のボルヘスだそう。ゾラン・ジヴコヴィッチはセルビアの作家。

B018M2BG6412人の蒐集家/ティーショップ (海外文学セレクション)
ゾラン・ジヴコヴィッチ 山田 順子
東京創元社 2015-11-28

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なぜボルヘスを引き合いに出したのかは謎だけど、いやボルヘスじゃあ、ない。「12人の蒐集家」は12篇の短篇集だが、そのどれも摩訶不思議なものを蒐集している謎のコレクターの物語。日々、夢、死、ことば、果てはEメールまで。そして12篇目の「コレクションズ」でなるほど・・・の終焉。短篇集というより連作だったんだとそこで気付く。

「ティーショップ」は、旅の途中に時間潰しのため、ティーショップに入った女性が、”物語のお茶”をオーダーすると、店員がすすっと女性の向かいに座り、物語を始める。ん?それで終わりかと思い、紅茶を一口飲むと、客だと思っていた人たちが今度は物語の続きを始める。物語自体は格別どうということはないのだが、最後の最後で、あっ・・・ そうなるか、とくる。思わず最初からもう一度読んでしまったら、あっ・・・がえっ・・・になり、実は不気味な最後であったことに気付いた。「ティーショップ」の方が断然気に入った。

愛らしいというか、ほんわかしているというか、そんな呑気な印象で最後の手前まで進むと、いきなり不気味な世界に突き落とされる。「12人の蒐集家」も「ティーショップ」もそれは同じ。ゾラン・ジヴコヴィッチに関する情報はあまりネットで探し出せなかったけれど、彼はまだまだ現役。ボルヘスの系譜に入れるのは無理があるものの、この本1冊であーだこーだと云うにはちょっと早い。もう少し読ませてくれると嬉しい。化けてくれるような気がするんだなあ。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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