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老人と猫

先日の日曜日、家を出た瞬間に本をバックに入れ忘れたことに気づいた。Kindle for iPhoneも青空文庫 for iPhoneもあることだし、何かは読めるんだが、のほほんとした休日(今が盛りの梅の開花を眺めにいくところだった)に、デジタルブックというのも嫌だ。途中休憩で、もし暖かければ戸外のベンチで読もうとしたら、それは絶対に紙の本でなくてはならない。ということで、駅にある本屋に駆け込みえいや!で買ったのがこの本。正直言えば薄くて安かったということもある。特段猫好きということもない。でもスウェーデンの心理学者というのがいいかもしれない・・・ それにイラスト付だ・・・・ 休日は軽めで・・・・ おかげですぐ読み終え、和みの境地と相成った。
4767820774老人と猫
ニルス・ウッデンベリ アネ・グスタフソン
エクスナレッジ 2015-12-17

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教授宅の納屋に紛れ込んだトラ猫の子猫(後、キティというなんの変哲もない名前をつけられる)に翻弄される老教授が、自らの溺愛を否定しつつも、どうにも可愛くて仕方ない様がなんとも微笑ましい。時には心理学者らしく猫の心理や生態を語ってはみるものの、そこにいつも溺愛が混ざり、何だかちょっと恥ずかしくなり、またアカデミックな話題にふったり、それだけと云えばそれだけの話し。これがキティよ。
nekotorojin.jpg

決して動物嫌いではないが、家を空けることも多い夫婦に猫は飼えない。固い決意をしていたはずなのに、そんなつもりは毛頭なかったのに、気になって気になって結局飼い猫にしてしまう。人間様の勝手な思い込みと願望など、子猫のキティは知ったこっちゃないが、人間というものはどうも自分が愛情を注ぐ人(または猫)からは、愛情を返してもらいたいと願ってしまう。人間の言葉を話せないキティの細かな仕草・一挙手一投足をいちいち、愛情の恩返しなのか?と期待してみたり。。。 でも教授は本当は知っている。猫に好かれようなんて思ってはいけない、信頼されるだけでよし、とせねば。。。野良猫だったキティが教授の飼い猫になることに決めたのであって、それはすべてキティの意思(?)。それがキティの信頼なのね。猫が飼い主を選ぶという発想が大事なポイントだ。

昔は猫に興味などなかった。それが谷中界隈をうろつき始めると、あまりの猫猫ぶりに好きも嫌いもなくなってしまった。そして「岩合光昭の世界ネコ歩き」を何の気なしに見はじめ、今では楽しみにしている。そのうち私もそんなつもりは毛頭なかったのに、”あなたに飼われることに決めました”といってもらいたくなるような子猫を見つけてしまうかもしれない。
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流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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