Entries

ジョルジョ・モランディ-人と芸術

好きな画家は?と聞かれたら(滅多に聞かれないんだが)、ずっと、キリコとセザンヌと答えることにしていた。少し前に何の本だったか(挿絵だったのか?)忘れたが、瓶ばかりが並ぶ、スモーキーな色調の絵を見てから、どうにも気になる存在になり、ジョルジョ・モランディという名前だけは記憶していた。どんな画家なのかもよくわかっていなかった。おそらく日本ではそれほど有名ではないのかもしれないが・・・ 今年東京駅にある東京ステーションギャラリーで展覧会が開かれていたことを知った。が、知ったときには既に終わっていて、その後岩手県立美術館で開催中だったが、そこまでは行けず、結局諦めた。次に日本に来てくれるのはいつなのか?それより、自ら彼の故郷のボローニャにあるジョルジョ・モランディの美術館まで出向くか?死ぬまでに本物を見たい画家筆頭に躍り出た。

4582855741ジョルジョ・モランディ-人と芸術 (平凡社新書)
岡田 温司
平凡社 2011-03-16

by G-Tools

20世紀のイタリアを代表する画家ジョルジョ・モランディ(1890−1964)は、ボローニャで生まれボローニャで亡くなっている。生涯のほとんどをボローニャと避暑地のグリッツァーナで過ごした孤高の画家は、初期にはキリコなどのキュビズム影響を受けたが、1920年ごろからは、この独自の静物画をひたすら描き続けた。静物画だけというのも凄いが、何の変哲もない埃ををかぶった瓶ばかりを描いたというのも凄い。初期に感化されたキュビスムは、その後封印され、むしろ否定したい過去になったようだ。なぜそこまでキュビスムが嫌いになったのかはよくわからない。そしてどの派閥にも属さず、人との接点もほとんど持たないで、静かに絵を描くことだけに人生を費やした。人物像はとんと知らないまま、絵を先に見てしまったが、絵というものは精神を映し出すのだなとしみじみ思うような人生だ。

なぜ瓶なのか?弟子が書いた自伝に激怒した事件。なぜそこまで過去を否定する??瓶の埃まで描いたというモランディ、ひたすら見つめる瓶たちに何を見ていたのか?実は本を読み終わってもよくわからなかった。
目に見えるもの以上に抽象的なものは何もない
そしてこの言葉の意味も私にはわからない。

とりあえず、今年開催された東京ステーションギャラリーのフライヤーの写真をいただいてきた。
モランディ
モランディだけは写真ではなく、実際に絵を見ないと絶対にわからないような気がしている。モランディの絵ばかりが並ぶ、空間に浸りたい(嗚呼、それは遥かなるボローニャ!)
関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://besideabook.blog65.fc2.com/tb.php/691-83c803ec

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

Calendar

<
>
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 78
9 10 11 12 13 1415
16 17 18 19 20 2122
23 24 25 26 27 2829
30 31 - - - - -

全記事

フリーエリア

フリーエリア