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The Burning Room

2014年に出たこの本。ふふふ・・・Boschシリーズはもう最新号までキャッチアップしたも同然。昨年1冊、今年1冊出版されているが、もう大事にとっておいた方がいいくらい。

1455593338The Burning Room (A Harry Bosch Novel)
Michael Connelly
Grand Central Publishing 2015-07-28

by G-Tools

Open-Unsolved Unitに引き続き所属しているBosch。今のパートナーはルーキーの女性、メキシコ系のLucia Soto。 10年前に起きた事件を追うのだが、その時の被害者は、10年前に受けた弾丸を体内に残し、それが原因で最近死亡した。体内から摘出された弾丸から事件を遡っていく。Boschと組んだパートナーは過去に何人もいるけれど、そのパートナーがこれだけフォーカスされるのも珍しい。生真面目そうな印象の彼女は、実は20年以上前に起きた、放火事件の唯一の生き残りだった。当時まだ子供だった彼女にとって、その事件は自らの人生を決めたに等しい辛い事件で、Boschに内緒でそれを追っていたが、Boschにそのことを知られてしまう。

この銃事件は当時の市長選に立候補していた人物により、ロスの治安悪化の象徴として利用された。当初事件は、流れ弾に当たった不慮の事故かと思われていたが、最新の映像解析技術とチームの手によって、それが意図的な殺人であることが判明する。またもや政治的なキナ臭い臭いがプンプンする。

ここまで来たら、銃の事件と放火事件はつながりがあるに決まっているのだが、実はこの版の目玉のどんでん返しは、事件じゃなくて、Boschの進退だった・・・・ ということを、偶然最初にネットでネタバレ記事で知ってしまい、事件のあれやこれやがついついうわの空になり、最後を読ましてくれえ~~~~となってしまった。それが伏線となっていることは最後を知りながら読んでいるとよくわかってしまうのだが、今回Boschは実にLuciaを親身になって育てている。現代のITツールにはちょっと弱いBoschで、その辺りはお手の物のLuciaだが、お互いの得意な役割を上手く分担しつつ、Boschの刑事たるもの・・・の信念を彼女も素直に受け止めていくという、新旧引継のお手本のようなコンビに育っていく。

さて、問題のどんでん返しだが、事件解決後Boschは上司に呼び出され、捜査の途中で古い資料を見るため、夜中に鍵のかかった部屋に忍び込んだことを追求され、謹慎を言い渡される。ビデオに撮られていたのだった。そして辞意を促される。今回の上層部の厭らしさはひどい。現場に立ったこともなく、捜査一つしたこともないお偉方は、今や最年長刑事となったBoschのような現場一筋刑事が邪魔なのは明らかだ。荷物をまとめて立ち去ろうとするBoschにLuciaが席を立ち、拍手を送る。それにつられるように、同僚たちも拍手を送る。彼らにはわかるんだね。

とはいうものの、今後のBoschの去就が心配でたまらない。
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