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根府川というところ

いまさらGWの話しだが、遠出もできないし人混みは大嫌いだし、でも折角のお休みだし、と思案した挙句、未探索地根府川に行ってみたのは、5月4日のこと。

根府川は小田原駅から熱海方面の東海道線に乗ると、小田原から2つ目になる。鉄道小僧には駅が有名。その駅の凄さは前々から知ってはいたが、小田原に居ながら根府川に行く用事はない。が、あの駅のホームに降り立った時の爽快さは何度いってもいいと思う。海抜45mにあるホームの眼下はすぐ海、後ろはすぐ山、よくもここにと思うような場所に駅はある。駅は無人駅になったそうで、駅舎は木造の小屋と呼んでもいいような建物だ。

nebukawa1   nebukawa2

数年前にヒルトンホテルができたが、そこにいくとしても車でいくか、小田原駅からでている送迎バスで行く人がほとんどだと思う。根府川駅への送迎バスもあるし、駅から15-20分山道を登ってもらえれば歩いても行けるだが、そこまでする人はあまりいないだろうね。それ以外に観光地検索をしても、そうそうヒットはない。海に面した日当たりのよい斜面は、昔からミカンが栽培されるミカン畑だ。春にはおかめ桜という桜が咲き、お祭りもあり、それはそれは美しいのだそうだが、今年は行きそびれてしまった。駅は鉄道小僧には有名な場所だろうが、それ以外本当に何もないよのね。GWだから、根府川にしては人がいる方なのだと思うが、お蔭さまで人混みには巻き込まれず、景色を堪能できた。あまり目的地もなく適当に歩くものだから、途中からミカン畑に入り込み、一本道をただただ下るという羽目になった。日当たりがよいというのが凄くよくわかるのは、山を下りながら、その向こうに相模湾が見えるという場所がたくさんあったからだ。ミカン畑はミカンだけでなくレモンもあった。手を伸ばせば十分盗める状況ではあったが、それはやめてみた(見事なレモンだったんだが)。バスも通らぬ道をひたすら歩き、気づくと海のすぐ脇を走る国道まで下り、やっとのことで再び根府川駅まで戻ってきた。

勿論根府川探索は楽しかったのだが、実は少々悲しい気持ちになって帰ってきた。「田舎礼讚」 という言葉が今頭の中にあるのだが、実際にここに住むということは私には出来ないだろうなあ。平地が少なく集落と云うほどの集落もない。まず何屋であろうが、店舗というものを見かけなった。どこかにあるのかもしれないが、私は見つけられなかった。みんなは日常の細々した買い物をどうしているのだろう。ほとんとが山のこの地では、歩くといっても大変だし、自転車もほぼ使用不可だろうな。人口が少ないのだから、コンビニも海沿いに1件あるだけらしく、それは観光客対応だといっていいと思う。ミカン農家というのは、通常の畑なんかより数倍も広い畑を手入れするのだから、その手間も大変だし、収穫して運び出すのも山からだ。跡を継ぐのも軽い気持ちでできるものでもない。きっと山を売ったところで、そうそう売れるものでもないのだろうし。少子高齢化、空き家問題、過疎問題、縮図みたいな場所なのだろう、そんなことを外にいる人間が軽々しく云えたものではないが、何もないという清々しさを味わうということは、裏を返せばこういうことなのだということを、地元だからこそ悲しく思うのよね。そしてそんな場所だからこその色々な計画があることもちょっとは知っている。廃校になった中学を利用しての畑や太陽光発電や、空き家バンクの登録、柑橘類を加工した商品づくり、等々。そういうことをやり始めるその一歩は、どうしたら踏み出せる一歩なのだろう?踏み出してしまったからこそ、ぶち当たる壁とどう向き合っているのだろう。

でも、そんな人たちがいてこそ、そんな人たちに賛同する人があってこそ、モノが溢れようが、最後は人なのだと、東京にずっといたらそういうことには気づけなかったかもしれない。
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