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新アラビア夜話

Robert Louis Balfour Stevensonと云われ、『宝島』 『ジキル博士とハイド氏』 と云われ、これだけ有名だがどちらも読んでおらず、知っている気になっていたが、実は知らない。スティーヴンスンについて、つらつらとググってみたが、なんだかぼーっとした印象。

B00H6XBDA0新アラビア夜話 (光文社古典新訳文庫)
スティーヴンスン 南條 竹則
光文社 2007-09-20

by G-Tools

短篇集というよりは、2篇の連作。
『自殺クラブ』
    「クリームタルトを持った若者の話」
    「医者とサラトガトランクの話」
    「二輪馬車の冒険」)、
『ラージャのダイヤモンド』
    「丸箱の話」
    「若い聖職者の話」
    「緑の日除けがある家の話」
    「フロリゼル王子と刑事の冒険」


2篇に共通して登場するのは、ボヘミア王子のフロリゼル王子と、その部下ジェラルディーン大佐。二人はロンドンに滞在して身分を隠して、探偵ごっこのようなものをやるのだが、出ずっぱりというより、事件に絡んで時々登場・・・位の頻度ででてくる。19世紀ロンドンに滞在するちょっと異国の雰囲気を漂わせるボヘミア王子が、”新”アラビア色なのかな?

7篇にはそれぞれひとり主役(?)が現れるのだが、それが総じてちょっと間抜けというのが、可笑しい。話しはミステリ仕立てなのだが、時代といい”アラビアンナイト”といい、どこか優雅。某国の王子様故、優雅すぎて何が起きてもあまり危機感がなさそうだが、それも一興で、高貴なお人でありながら、正義感の葛藤もあったりして、結末は一種のHappy Endだが、それもそれでいいかな。

ネタバレになるが、ラージャのダイヤモンド事件の決着後、最後の最後で意外なオチがある。フロリゼル王子があまりにも祖国をないがしろにしていた間、ボヘミアでは政変が起き、王子様は国外追放の身になり、落ち着いた先はロンドンで煙草屋の店主になる。煙草屋といっても、日本の煙草屋をイメージしてはならず、シガーバーみたいなもんだろうが、そこでも相変わらず優雅なご様子。スティーヴンスン 、洒落たことをしてくれる。

何度か書いている気がするが、光文社古典新訳文庫は、本当に読みやすい。字が大きめで、行間広目で訳も良い意味で今時になっている。20-30年前に出版された本だとか、昔の岩波文庫に遭遇すると、あ~~また今度読もう・・・と一旦後回しにすることもある中で、光文社古典新訳文庫だと、まあ、読んどくか・・・の気分になれる。本読みは時に自虐的に敢えてとっつきにくい本を読むことで、自分を戒めていたりするのだが、光文社古典新訳文庫が目の前にあると、その字面のとっつきやすさに惹かれてしまう。これで古典名作に手が延びるなら、光文社の思う壺になってもいい。
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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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