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The Art of Fiction

Lodge先生には申し訳ないが、これは私向きではなかった。途中で投げればよかったのだが、さして厚みのない本故、引き延ばし引き延ばし、読んでしまった。読んでしまったというのもおこがましい。ページを舐めていただけ、と云った方が正しい。すいません、結局私は、non-fictionとか理論的な本ってとことん苦手だということを再認識した。

0099554240The Art of Fiction
David Lodge
Vintage Books 2011-05-02

by G-Tools


これは新聞だか雑誌だかに連載されたそうで、50の”小説を書く上でのテクニック集”的なエッセイ。出だしには様々なフィクション小説からの抜粋された例文が付く。辛かった理由は、改めて私って英米文学にとんと疎い。名前こそ知っている大物ばかりだが、私が実際に読んだことがあるものは、翻訳版をいれてもらってもほんの4-5冊。50行はちとしつこいが、まあ、備忘録がてら列強してみた。記憶に残っているのは、最初だったから、ちっとは真剣に読んだ1番目のBeginningとか、かる~~く読めた43番目のThe Titleとか(自らの本のタイトルを巡って、出版元がこねくり回した事例が掲載)、最後のEnding. 最後は、gestalt だから、と云われ、そのgestaltって何かというと、部分の集まりが小説を作るのではない、つまり、この50にもわたる細部の分析をボトムアップさせたところで、小説全体にはならないってことだ。チャンチャン・・ 

1.Beginning Jane Austen Emma, Ford Madox Ford, " Emma Woodhouse, handsome, clever and rich ..."
2.The Intrusive Author George Eliot, E. M. Forster
3.Suspense Thomas Hardy
4.Teenage Skaz J. D. Salinger
5.The Epistolary Novel Michael Frayn
6.Point of View Henry James
7.Mystery Rudyard Kipling
8.Names David Lodge, Paul Auster
9.The Stream of Consciousness Virginia Woolf
10.Interior Monologue James Joyce
11.Defamiliarisation Charlotte Brontë
12.The Sense of Place Martin Amis
13.Lists F. Scott Fitzgerald
14.Introducing a Character Christopher Isherwood
15.Surprise William Makepeace Thackeray
16.Time-Shift Muriel Spark
17.The Reader in the Text Laurence Sterne
18.Weather Jane Austen, Charles Dickens
19.Repetition Ernest Hemingway
20.Fancy Prose Vladimir Nabokov
21.Intertextuality Joseph Conrad
22.The Experimental Novel Henry Green
23.The Comic Novel Kingsley Amis
24.Magic Realism Milan Kundera
25.Staying on the Surface Malcolm Bradbury
26.Showing and Telling Henry Fielding
27.Telling in Different Voices Fay Weldon
28.A Sense of the Past John Fowles
29.Imagining the Future George Orwell
30.Symbolism D. H. Lawrence
31.Allegory Samuel Butler
32.Epiphany John Updike
33.Coincidence Henry James
34.The Unreliable Narrator Kazuo Ishiguro
35.The Exotic Graham Greene
36.Chapters etc. Tobias Smollett, Laurence Sterne, Sir Walter Scott, George Eliot, James Joyce
37.The Telephone Evelyn Waugh
38.Surrealism Leonora Carrington
39.Irony Arnold Bennett
40.Motivation George Eliot
41.Duration Donald Barthelme
42.Implication William Cooper
43.The Title George Gissing
44.Ideas Anthony Burgess
45.The Non-Fiction Novel Thomas Carlyle
46.Metafiction John Barth
47.The Uncanny Edgar Allan Poe
48.Narrative Structure Leonard Michaels
49.Aporia Samuel Beckett
50.Ending Jane Austen, William Golding


そもそも、本をふか~~く読まない私に、視点がどうだとか、意識の流れとかアレゴリーとか云われても困ってしまうんだな。そしてその解説にもあまり興味はない(なかったということに気づいた)。そしてこれだけ未読の英米文学を列挙されていながら、今度はこれを読んでみようと全く思えなかった自分の不甲斐無さにもがっかりした。文学部に行くと、こういうことを勉強するのかしらん?だとしたら、私はきっと劣等生だ。

ちょっと突っ込むとしたら、.Magic Realism が Milan Kundera で、Surrealism が Leonora Carrington。この時点で私の脳みそに浮かぶ代表例とえらい喰い違う( Milan Kundera ってマジックリアリズムなの?)

まあ、Lodge先生も作家志望の輩に向けて執筆したわけではなく、蘊蓄好きの読書家に向けて英米文学を紹介するつもりで書いたのではなかろうかと思うので、まずはもうちょっと英米文学を読んでみないことには始まらない。が、とにかく月初から道草を喰った気分なので、ガ~~~~と読める本をしばし読んで復活することにする。
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