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鏡の前のチェス盤

Massimo Bontempelliは、「わが夢の女」という本を以前読んだことがあった(ということを思い出した)。これは一応児童文学らしいが、児童文学のフリをしているだけかもしれない・・・ 長めの解説を入れても180ページで、目に優しい光文社古典新訳文庫、それで800円也はちとコスパが悪い。
4334753574鏡の前のチェス盤 (古典新訳文庫)
ボンテペッリ 橋本 勝雄
光文社 2017-07-11

by G-Tools


10歳の男の子が罰で閉じ込められた部屋で、古い鏡に映ったチェスの駒に誘われる。不思議な「向こうの世界」に入り込むと、そこには祖母や泥棒、若い男女らがいて…。鬼才セルジョ・トーファノの挿絵との貴重なコラボが実現した、20世紀前半イタリア文学を代表する異世界幻想譚!

セルジョ・トーファノの挿絵がいい。この人、イタロ・カルヴィーノ『マルコヴァルドさんの四季』の挿絵も書いていて、あ~~そうそう、と思い出した。いや、とにかく挿絵がいい。というのは、「わが夢の女」ほど意外性はなく、あっさりと終了してしまった。オチも夢から醒めたら・・・パターンだ。もっとも裏読みをすれば、いくらでも毒や棘を見つける(勝手に思い込む)ことは可能。ただ、その毒や棘を裏読みしないとなると、「わが夢の女」ほどの際どさはないので、それが”あっさり味”という結果になる。

チェスが全く分からない私としては、それがモチーフに使われるのは辛いところだ。チェスの駒がヒトのように動いたり喋ったりするので、将棋の駒に置き換えてもちょっと違う。チェスのキングは鏡の世界でもやっぱり王様で10歳のボクに鏡の世界を解説してくれる。一方、鏡の世界の住人は、ヒトもいる。鏡に映ったものは、漏れなく鏡の世界の住人となり、時も止まり、だから歳もとらない。そして鏡の世界は何もない。海も森も食べる必要もなく、全く何もなく、その何もない世界は上手く想像できないのだが、ではそこの住人が何をしているのかというと、道具も何も必要のないダンスに興じていたりする。という摩訶不思議なパラレルワールドなんだな。

鏡をモチーフにした物語は古今東西色々あるが、(このブログで書いたことがある気がするが)鏡から連想されるものは、私にとってはいまだに「ヒミツのアッコちゃん」 by 赤塚不二夫なんだが、鏡って子供の頃はなんだがちょっと怖かった。確かに鏡の向こうには似て非なる別の世界がある気がする。そこに写るものは、同じはずなのに、別の人格が宿り、そして夜になるとカラカラと音を立てて、踊りだす・・・・ ってな妄想を子供の頃に持っていたことを思い出した。これは一応児童文学だが、現代っ子たちもこの本を読んだら、そんな空想をしてくれるといいなあ。。。 (大人になると想像できなくなっちゃうからね)
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Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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