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夏の話し

当たり前だと思っていた”夏は暑い”という常識が覆りそうな今年の夏。
例年にないほど梅雨明けが早かったのは、少し喜んだが(自転車小僧にとって雨はホントに嫌なもの)、それは糠喜びで、長いような長くないような私の人生の中でも、今年ほど暑かったことはなかったろうと思う。東京-小田原間の通勤者は毎日、その2点の気温を味わうわけだが、東京から戻ると異常な酷暑であっても小田原ははるかにマシだと実感している。

昨日今日と30℃程度の普通の夏になった。30℃がこの程度のものだったかと驚いた人は私だけではないはず。驚いたのは実はこういうフィジカルな感覚ではなく精神のほうで、至極ゆったりとした気分になったことに驚いた。景色が見えるとか、ちょっとゆっくり歩いてみるとか、そういうことだ。水曜日の夜中このあたりはゲリラ豪雨と呼んでいいほどの雨が降った。雨は好きではないが、見事なまでの降りっぷりにしばし見とれてしまった。すべてを流し切ってくれる滝のような雨だった。雨をうっとり眺めたのは、もしかしたら初めてのことかもしれない。そして翌朝気温は下がり、風には少しの冷たさが加わった。

確実に世界的に気温は上昇しているという。子供の頃はエアコンなんてものはなかったが、子供だったからかもしれないが、暑さにうんざりした記憶はない。午後の一番暑い時間は家の中の一番涼しい北側の縁側で昼寝をした(させられた)。一番暑い時間帯をそうやって過ごして、ピークが過ぎると外でまた遊んだ。今年は生命に危険が及ぶくらいの暑さだとニュースががなっている。エアコンを適切に使用、などという穏やかなものではなく、命令するかのように、不要不急の外出は控えろ、エアコンをつけろと命令される。そのくらい暑いことは承知はしているものの、なんだか少し淋しい気持ちになる。暑さを凌ぐ知恵も工夫も越えた状態なのだ。

特段寒い地域でない限り日本家屋は元来、夏涼しく過ごせるような作りになっていた。私の実家がまさにそれだ。自分で暮らすようになってからは、現代の極小コンクリート住宅ばかりに住んでいたので、その涼しさには今でも驚くことがある(その代わり冬は寒いが・・・)。風の抜け方、日差しの遮り方、見事だと思う。密閉式の住宅で文明の利器で空調を常時調整してもらうのも、それはそれなのだろうが、不具合や不便やらを完全に取り除くのではなく、上手にやり過ごしたり、上手に付き合ったり、いっそ楽しんでしまうということが減ってしまった。暑いは暑いだけになり、夕刻が近づくにつれて少し風が涼しくなっていくのを感じるような余裕はなくなってきた。こういうことを毎年夏になるといつも思ったりするなあ、と今思い出した。

そうそう、この時期に満開となる百日紅が咲いていることに昨日気づいた。やっと気づいた。
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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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