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Blade of Light

前回の「Game of Mirrors」から2年以上ほったらかしだったMontalbanoシリーズ。これは第19作目で、ほぼ最新作をキャッチアップできていたはずだが、今日あらためて調べてみると、英語版でさえ24作目まで並んでいて、元のイタリア語版に至っては、本年発行された27作目が最新作で、TVシリーズも続いており、そのTVシリーズは私より先に進んでいるじゃないか・・・


久しぶりに読んだからか、このシリーズってこんなに楽しかったのか!と驚いた。しかも読みやすいし。内容も変わらぬ安定ぶり。年齢とそれに伴う心身の老化が気になるMontalbanoというのも変わらないが、今回はまるで少年の初恋のように、アートギャラリーの女性に恋をしてしまう。事件のほうは2つ、強盗にあった妻の被害を報告にきたかなり年上の旦那と、町外れの広い農場の使われていない小屋を武器密輸に使用しているらしい疑惑と、その犯人と思われるアルジェリア人の3人組み。事件の顛末は捻りに捻って、あ~~そういうオチなのかと、最後の最後までエピソードがつながらなかった私。

Montalbanoの恋話だが、ちょっとやり過ぎだと非難されそうなくらい、ドキドキと興奮がとまらないMontalbanoだったが、相手の女性もこれまた情熱を恥ずかしげもなく飛び散らせるタイプなので、こういうパターンは破綻するとすぐわかる。もっともどれだけ彼が浮気しようが、Liviaの存在は絶対なので安心して読んでいられる。メインストリームの事件とは別に、仕事でミラノにいった彼女の仕事仲間が実は、美術品の詐欺師であるというエピソードまで入れてくれて、今回はてんこ盛りだった。さて、電話の相手としてしか今回も登場しなかったLiviaだが、体調が悪い、それも風邪だとか所謂病気ではない何か。。。 今回の締めくくりは、メインストリームの事件の顛末ではなく、Liviaを苦しめていた理由がちょっと切なくて悲しかった。かつて、二人の間には養子にしようかと考えていた少年がいたが、その少年の遺体が発見される。Liviaは少年をとても可愛がったのだが、Montalbanoは責任を負いきれないため、結局養子は断念するという過去のエピソードが途中挟まれたのだが、こんなエンディングになるとは想像もできなかった私はすっかりスルーしてしまった。少年が息絶えたと思われる時刻に謎のLiviaの体調は何事もなかったかのように回復した。で、Montalbanoは悟るんだな・・・・ Liviaは少年の苦しみをまるでテレパシーのように受け止めていたんだと。そしてそれがわかった瞬間、Montalbanoは、事件の後始末をやっつけ、飛行機を予約し、Liviaの元にすっ飛んでいく。ようやくMilanoから帰ってきた恋焦がれていた女性はあっけないほどほったらかし(デートキャンセルの電話もなし)。

やはり、傍流のストーリーや、相変わらずの署の相棒たちのドタバタが楽しい一作。久しぶりというおまけつきで、かなり充実した回に大満足だった。

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夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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