FC2ブログ

Entries

木かげの家の小人たち

なんという分不相応の本を読んでしまったことか!児童書ってだけで分不相応なのに、いぬいとみこさんだし(「ながいながいペンギンのはなし」の人だあ!)、でも強いご推薦があり、アマゾンを覗いたら¥17で売ってるし(ちなみに配送料は¥250)、買わないわけにはいかなくなりポチッた。
木かげの家の小人たち (福音館文庫)木かげの家の小人たち (福音館文庫)
(2002/06/14)
いぬい とみこ

商品詳細を見る
大正時代、日本で教師をしていた女性が、祖国イギリスへ帰る時に教え子達夫にふたりの小人を託す。”この小人たちのために毎日空いろのコップにミルクを一杯運んでください” このミルク運びは達夫の子らに引き継がれ、小人にも子供が生まれ、東京の大きなけやきのある家の書庫の片隅で小人たちは暮らしている。ミルク運びの役目を担ったのはゆりという女の子。やがて戦争に突入し、東京を離れ野尻へ疎開をしたゆりは、ミルクを手にいれることが困難になっても小人たちを大切に思い、その約束を懸命に守る。

冒頭に書かれる「だれもゆけない土地」、ミルクと空いろのコップ、そして小人の編む虹のリボンが意味することは読む人それぞれが思うことだろうし、それはメインテーマらしいけど私はそれらはザックリはしょり(笑)、独断的で勝手な感想を少し。

書き直したい!!(いや、私が書くわけじゃないけど) 

この物語が最初に書かれたのは1959年、子供たちに向けて語られている。50年以上がたった今、そして大人の読者を想定しつつ再度書き直してみたらどんな風になるんだろう?お伽噺のフリをしながら実は大人向けに(毒をはらみつつ・・・)、そして登場する名脇役達(アマネジャキや鳩の弥平、野尻で出会った人々、ゆりのお母さん等々)をもうちょっと掘り下げて、東京のけやきの屋敷の描写や、野尻の美しい景色、寒い冬の情景をもっと加え、ゆりをもう少し寡黙にさせ、非国民と呼ばれたお父さんの意志も少し覗かせ、日本人の「美しい心」に小人を託したイギリス女性の人生もちょっと・・・・と実に沢山のことを想像してしまった。

家に空いろならぬグリーンのモロッコグラスがあって、その表面を少し濡らし、窓辺で光に透かしてみるとすごくキレイで見とれたことがあった。空いろのグラスはきっとあんな感じなんだろうなあ。
関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://besideabook.blog65.fc2.com/tb.php/84-27649fb2

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

Calendar

<
>
- - - - - - -
- - - 1 2 34
5 6 7 8 9 1011
12 13 14 15 16 1718
19 20 21 22 23 2425
26 27 28 29 30 31 -

全記事

フリーエリア

フリーエリア