Entries

People of the Book

「本の本」つまり、本にまつわる話は手に取らずにはいられない。今回はユダヤ教の古書を巡る話。
翻訳版は、「古書の来歴」 ジェラルディン・ブルックス

People of the BookPeople of the Book
(2008/10/01)
Geraldine Brooks

商品詳細を見る

500年前に作られたという「サラエボ・ハガター」という稀覯本は実在するらしいです。ハンナという古書鑑定家がその本の隠された謎を解いていく・・・のかと思いきや、彼女は本に挟まれた奇妙な痕跡(虫の羽や、塩の結晶、ワインのシミと思われたけど実はヒトの血、とか)を発見してそれが何なのか調査はするのですが、その種明かしは、1つ1つチャプターとして、まるで短編小説のように3人称の語りではめ込まれています(それ以外の部分はハンナの一人称語り)。
書き出しに本好きはやられます。本の描写、羊皮紙に細密画、金銀の装飾、ページを慎重にめくる手の動きとドキドキ感、そして一つ一つ奇妙な痕跡を発見するくだり、うぅ・・・・って唸りそう。

はめ込まれたその種明かしのチャプターが、時代を遡る度に英語難解度が増し、異端審問やら焚書やら、イスラム教やらカトリック教やら、舞台もウィーンあり、ベネチアあり、セビリアあり、その辺りはバンバン飛ばして読みきりました。こういうのが分かればすっごく面白いんだろうなあ(歴史もっと勉強します・・・)。

ただね、最後のオチはちょっとやり過ぎじゃないかなあ。。。クライマックスでなんだがアメリカンエンタテイメントっぽくなってきて(作者はオーストラリア人です、念のため)若干興ざめ。だから★★★★☆にします。

関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://besideabook.blog65.fc2.com/tb.php/9-d8017cc4

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

Calendar

<
>
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 78
9 10 11 12 13 1415
16 17 18 19 20 2122
23 24 25 26 27 2829
30 31 - - - - -

全記事

フリーエリア

フリーエリア