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星界小品集

こんな記事をネットで見つけた。妙にそそられるんだが、アマゾンなんぞでは、販売しない方針なのか、手に入れるのがどうも大変そう。パウル・シェーアバルト 『セルバンテス』鍛冶工場を訪れた作者に頼まれ、親方の指図で20人の鍛冶屋が大槌で地面を叩くと、地中からドン・キホーテ主従とセルバンテスが現れた。作者を含む一行は巨大化した驢馬ロシナンテの背に乗り、世界漫遊の旅へ……。奇想天外な冒険物語。垂野創一郎訳。挿画:...

動きの悪魔

国書さん、タイトルとTwitterでの煽りにすっかりやられ、買いましたよ、新刊で・・・動きの悪魔ステファン グラビンスキ Stefan Grabi´nski 国書刊行会 2015-07-27by G-ToolsStefan Grabi´nskiって誰?ってことだが、1887年、オーストリア=ハンガリー帝国領ガリツィア・ロドメリア王国のカミョンカ・ストルミウォーヴァに生まれる。ルヴフ大学でポーランド文学と古典文献学を学び、在学中に作家デビューするが、卒業後は教職に就...

Look Who's Back

邦訳は『帰ってきたヒトラー』。現代に蘇ったヒトラーの話しらしい。ちょっと面白そうだ。世界的ベストセラーでもあるらしい。が、ベストセラーが私の好みであることは少ないし、何よりも1,700円づつの上下巻なんて絶対に嫌だあぁ。こういう時に役に立つのが、Kindleだ。こちらは何とUS$7。迷わずこちらを選択。Look Who's BackTimur Vermes Jamie Bulloch Quercus 2014-03-27by G-Toolsあーなるほど、ベストセラーになるものもわ...

裏面 ある幻想的な物語

最近注目の白水Uブックス-海外小説 永遠の本棚。イサク・ディネセンを立て続けに2冊刊行し、フラン・オブライエンの「第三の警官」を復刊し、そして、私が知らなかっただけなのだろうが、この『裏面 ある幻想的な物語』も復刊。裏面: ある幻想的な物語 (白水Uブックス)巨万の富を持つ謎の人物パテラが中央アジア辺境に建設した〈夢の国〉に招かれた画家は、ヨーロッパ中から集められた古い建物から成る奇妙な都に住む奇妙な人々...

こまった人たち

チェコの国民的作家、カレル・チャペック(1890-1938)。こちらは、彼の膨大な作品の中から、寓意的短篇や警句の一部を編集・翻訳したもの、ということ。こまった人たち―チャペック小品集 (平凡社ライブラリー)(2005/05)カレル チャペック商品詳細を見る第一部「ポケット短篇」は、1936年以降のチャペック晩年の小品で、ファシズムの台頭期、それに抗議していた時代の作品。「遺稿」は彼の死後1950年に発見された作品たち。そして...

1913: 20世紀の夏の季節

また河出さんにのせられて、真新しい新刊書に手を出してしまった。しかも¥4,536を辛うじて10%オフ位の古本にしたが、私にとっては、年に一度あるかないかの大判振る舞い。でも、1913年、第一次世界大戦の始まる前年、時代的には、最もと言ってよい程、私の読書履歴に登場する時代。既に20世紀に突入している1913年。しかし、古き良き19世紀が実質的な終焉を迎えたのが、この1913年という書評を読まされ、もー我慢できずにポチっ...

もうひとつの街

いくつかの出版社のTwitterを時々覗くが、河出って宣伝が上手いなあ~~と感心する。新刊には手を出したくない派だが、時々まんまとのせられ、ついに我慢できなくなり、10%オフくらいの値段で手を打ったりする。もうひとつの街(2013/02/22)ミハル・アイヴァス商品詳細を見る雪降りしきるプラハの古書店で、菫色の装丁がほどこされた本を手に取った“私”。この世のものではない文字で綴られたその古書に誘われ、“もうひとつの街”に...

血の伯爵夫人(2)

さて、後半。血の伯爵夫人 (2) (文学の冒険シリーズ)(1998/09)アンドレイ・コドレスク商品詳細を見るバートリ・エルジェーベトの狂気については、それを殊更煽るほどではなかった気がする。むしろ終盤にかけて尻すぼみした位。彼女の政敵たるハプスブルグ家などによるでっちあげ説もかなり信憑性があるし、本文ではその部分もしっかりと述べている。たしかにグロテスクではあるが、若さと美貌を保つため、処女を片っ端から殺し、そ...

血の伯爵夫人(1)

このタイトルといい、上下巻2冊といい、私にとっては厄介な要素が2つあった。が、これはれっきとした「文学の冒険シリーズ」で、内容を読むと、すこぶる興味深い。でも1巻でたかが300ページ、余白も満載だし、1冊でまとめあげて欲しかったなあ。まずは上巻から。。。血の伯爵夫人 (1) (文学の冒険シリーズ)(1998/09)アンドレイ・コドレスク商品詳細を見る「血の伯爵夫人」は、バートリ・エルジェーベトという16-17世紀に生きたハン...

飛ぶ教室

小学生の頃、先生に読んでみろと云われて読んだ本。話しの筋も実は覚えていない。ケストナーは学校の図書館に行けば、2冊や3冊絶対にある。そこでの私のお気に入りは「飛ぶ教室」ではなくて、『エミールと探偵たち』の方。岩波少年文庫で読んだんだっけ??飛ぶ教室 (新潮文庫)(2014/11/28)エーリヒ ケストナー商品詳細を見る今回読んだのは、なんと出版したてホヤホヤの新しいバージョン。なんとあの池内紀氏が訳している。文庫と...

カフカ短篇集

始まりは、ゼーバルトの「目眩まし」。カフカくらい大物メジャーな作家になると、喰わず嫌いの血が騒いでしまい、そっぽを向きがち。といいながら、人並みにはさらっと通ってきた。多くの人は「変身」あたりから入るのだろうか(私はそうだった)?「審判」 に 「失踪者」 も読んだが、ピンとこない。それを180度覆してくれたのが、『禿鷹 (バベルの図書館 4)』 で出会った短篇集。こっちは断然面白かった。カフカ短篇集 (岩波...

私のもらった文学賞

あとがきを入れても160ページで¥3,200は高いよね、みすず書房さん。新刊で見つけたが、値下がりを待ちようやく手を打った。Thomas Bernhard(1931-1989)はオーストリアの小説家。実はなんだかんだと言い訳しながら、作品は未読で、いきなりこんな文学賞暴露本みたいなものから始めてしまった。私のもらった文学賞(2014/06/20)トーマス・ベルンハルト商品詳細を見るベルンハルトが受賞した9つの文学賞に関わる自伝的エピソードと...

探偵ダゴベルトの功績と冒険

世紀末ウィーンの華やかなブルジョワ社交界を舞台にしたディレッタントなアマチュア探偵、ダゴベルト・トロストラー。今まで登場してきた探偵とは、何やらちょっと毛色が違う。ダゴベルト自身は貴族ではないのだが、十分に資産がある高等遊民。探偵はあくまで、音楽と並ぶ彼の趣味である。資産家で実業界の大立者であるアンドレアス・グルムバッハの邸宅をしょっちゅう訪れては、グルンバッハとその妻ヴィオレット相手に、葉巻と珈...

目眩まし

「鄙の宿」の次はこちら。ゼーバルトの処女作。目眩まし (ゼーバルト・コレクション)(2005/11/25)W・G・ゼーバルト商品詳細を見る以下の4篇「ベール あるいは愛の面妖なことども」 が、アンリ・ベールこと、フランスの文豪スタンダールの旅「異国へ」 はゼーバルト自身の旅「ドクター・Kのリーヴァ湯治旅」 はドクターK.こと、フランツ・カフカの旅「帰郷(イル・リトリノ・イン・パトリア)」 は、再びゼーバルト自身の故郷へ...

ボリバル侯爵

少し前から国書刊行会のTwitterをフォローしている。発売された当時、盛んに宣伝してくれたので、読もう読もうと思いながら、いままで(「夜毎に石の橋の下で」も、「最後の審判の巨匠」も)、なんだが今一つのノリで終わった。三度目の正直はさていかに?ボリバル侯爵(2013/11/22)レオ・ペルッツ商品詳細を見る三度目の正直はあながちウソでもなかった。まあ、帯の言葉も版元の紹介もちょっと違う気がするし、これを幻想小説と呼...

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プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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