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緑の家

ここからいよいよ三部作の最初にいく。私が読んだのは、新潮社のこのバージョン。ラテン文学の最初、『百年の孤独』 もこの「新潮・現代世界の文学」シリーズで、今見ると文字は小さいわ、二段組みだわで、本を開いた瞬間にまずは閉じてしまう。『百年の孤独』 の時も、途中まで読んでブランクをつくり、また最初に戻りを5回くらいは繰り返した代物。今回も字の大きさはそれで、やっぱり二段組み。緑の家 (新潮・現代世界の文学)...

アンデスのリトゥーマ

実は最近通勤バッグを代えた。これがどう本と影響するかというと、多少本が厚くても重くても楽々収納可能になったということを意味する。これが絶大なるパワーを発揮して、ついつい文庫本で済ませていた通勤本が300ページ超の単行本に様変わりした。Kindleに未だ走れない私には、これは大事なことだった。で、この本もあとがき含め約380ページ。苛烈な“人民革命”の嵐吹き荒れるペルー。テロリストの影に怯えながら、荒涼たるアンデ...

The Beggar's Knife

さて、ここででポチッた英語版、Rodrigo Rey RosaはやっぱりPaul Bowlesの翻訳だった。邦訳が3冊あることがいよいよ不思議なくらい、英語であろうとGoogleでは「The Beggar's Knife」はほとんどヒットしない。Amazon検索もヒットしないので、直接サイトのリンクを貼る。装丁はこれじゃないんだけど、まあ、いいか・・・・「The Beggar's Knife」とりあえず訳もわからず買ってみたが、これは26篇収録していながら、100ページ足らず...

ブロディーの報告書

既に岩波文庫(下記)でも、白水Uブックスからも出ているが、実は私の手元にあるのは、白水社の単行本「世界の文学シリーズ」の中にあるもの。ブロディーの報告書 (岩波文庫)(2012/05/17)J.L.ボルヘス商品詳細を見る最後に読んだボルヘスはなんだったのかと、自分のブログを検索していて同じ画像を発見。2012-07-31 「ブロディーの報告書」(岩波文庫)ははははは・・・・・ なんだ、図らずして再読しちゃった。2年と3ヶ月前。全...

アフリカの海岸

久しぶりに見とれてしまう程の美しい本。鮮やかなブルー模様に艶やかなイスラム風文様は、この本の舞台となったモロッコのタンジェのイメージなのか?さて、「船の救世主」に続き、Rodrigo Rey Rosaの残る1冊がこちら。コストパフォーマンスの悪い150ページで1,800円也。でもこんなに美しい本なら許すゾ!今回も『初版第一刷2000部』だあ。アフリカの海岸(2001/09)ロドリゴ レイローサ商品詳細を見る恐怖と狂気が漂う前二作と比較...

船の救世主

では早速「その時は殺され・・・・・」・の次へ。これもやたらコストパフォーマンスが悪い140ページで1,600円。でも薄いのでついつい手を伸ばして読んでしまえる。日本での出版はこちらが後だけれど、作品自体はこちらが先に書かれている。船の救世主(2000/10)ロドリゴ レイローサ商品詳細を見る沈んだ船を引きあげる任務にある海軍大将オルドーニェスは、それなりに優秀な印象の几帳面な男。彼には気がかりなことがあった。それは...

その時は殺され・・・・・・

タイトルの最後の点は確かに6個。意味不明なタイトル。ちなみにオリジナルのスペイン語タイトルは「Que me maten si…」。ここからも全く想像不可。Rodrigo Rey Rosaは、名前さえ知らなかった南米はグアテマラの新進作家(といっても、今となっては彼ももう56歳)。グアテマラ生まれの彼は、20代で祖国を飛び出し、モロッコはタンジールでその頃暮らしていたポール・ボウルズのワークショップに加わり、そこで才能を見出され、ポー...

ハープと影

ラテンアメリカ色々あれど、このAlejo Carpentierは大御所ながら、どうもぼんやりしている。どうしてなんだろうと、過去読んだ本をみていたら、あ、まだ2冊しか読んでいなかったのね。その1 「この世の王国」、その2 「バロック協奏曲」。もっと読んだ気になっていたが、何のことはない、買ったまま積み上げている本の方が多いだけのことだった。ハープと影 (新潮・現代世界の文学)(1984/11)アレッホ・カルペンティエール商品詳...

南国に日は落ちて

「蜘蛛女のキス」で有名なManuel Puigの遺作。南国に日は落ちて(1996/10)マヌエル・プイグ商品詳細を見るリオで暮す妹ルシのもとへブエノスアイレスからやってきた姉ニディア。片やロマンチスト、片やリアリストの二人は隣りの女性やハンサムなガードマンをめぐって噂話に花を咲かせる。だが、妹は息子の転勤にともないスイスへ移住、南国を偲びつつその地で病死する。周囲のはからいで妹の死を知らされない姉は、リオで待ち続け、...

ママ・グランデの葬儀

遅ればせながら、追悼 García Márquez。「百年の孤独」をはるか昔に読み、その後(たぶん)2-3冊読んだろうけれど、それ以来彼の作品はとんと読んでいない。マコンド年代記とあるが、マコンドは「百年の孤独」の舞台になった架空の村の名前。この「ママ・グランデの葬儀」は、それより前に書かれた短篇集で、まだ彼自身の中で「百年の孤独」が形になっていなかった頃の作品だそう。なので、短篇のひとつひとつは、「百年年の孤独」...

密林の語り部

ガルシア・マルケスが亡くなったという悲報を聞いた18日、私は彼と交流のあった(仲が良かったのか悪かったのかは謎)リョサの「密林の語り部」を読んでいた。ちなみにガルシア・マルケスの「百年の孤独」はもうかれこれ20年も前、本読みとしてはあまりにも未熟であったにも関わらず、無謀にも読み始め、5回は挫折し、どうにか読了したものの、今となってはほとんど憶えていない。その後、マルケスの作品は3冊位は読んだろうけれど...

The Insufferable Gaucho

「The Third Reich」から半年経過し、ボヤボヤしていたらボラーニョ・コレクションからまた新作が発売されていた。「鼻持ちならないガウチョ」 (ボラーニョ・コレクション)。 鼻持ちならない? = Insufferable なのね・・・ この奇抜なタイトルもBolanoらしいと云えば、らしい。The Insufferable Gaucho(2013/05/31)Roberto Bolano商品詳細を見る『2666』が遺作だと思っていたら、これもBolano最後の日々に書かれた、もうひと...

別れ

150ページ足らずの薄い本に短篇が3つ。軽~~く流すつもりが、平身低頭、伏してお詫びします。手強い。なかったことにして、ブログに書くのはやめようかとズルしたい気持ちを抑えつつ、まあ、わかんないものはしょうがないので、再読本の筆頭に格上げしておこう。別れ (フィクションのエル・ドラード)(2013/10)フアン・カルロス オネッティ商品詳細を見る水声者のフィクションのエル・ドラードは、私にとっては期待満載のシリーズ...

A Reading Diary

「奇想の美術館」 を読んで、勢い込んで買った本にようやく到着。あ~難しかった。A Reading Diary: A Year of Favourite Books(2006/08/31)Alberto Manguel商品詳細を見るカルガリーを旅行中に、1ヶ月に1冊、既に読んだ本を再び読み返し、それを日記として記録しようと思いつき書いた本がこちら。4冊既読があるのは我ながらスゴイ。もしやこの大家と好みが似ているのか?いやいや、読んだ本の量が違い過ぎるので、それは思い上が...

脱獄計画

ラテンアメリカ的SFミステリーか? 「モレルの発明」 の後に書かれたこの作品は、「モレルの発明」の一卵性双生児の片割れみたいな作品らしい。脱獄計画 (ラテンアメリカ文学選集 9)(1993/09)アドルフォ ビオイ・カサレス商品詳細を見る家族との確執もあって悪魔島に赴任したヌヴェール中尉が、そこで見たものは何か。南米の赤道直下の流刑地で展開する奇怪な冒険を語る、ボルヘスの年少の師の会心作。舞台は同じく「島」。フラ...

Appendix

プロフィール

Green

Author:Green
夜な夜な本読む・・・日本語は海外文学ばっかり。英語はフィクションばっかり。喰わず嫌いでどこまでいけるのか?

流行りモノとか、人気モノとかすっかりどうでもよくなり、本と散歩とあとはぼぉ~~っとすることだけが今の楽しみ(それでいいのか?)

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